072-993-8501(代表)

〒581-0011 大阪府八尾市若草町1番17号

■午前診8:00~12:00/ 診察9:00~

■午後診診療科により異なります(外来予定表参照)

■夕 診16:30~19:00/ 診察 17:00~

 072-993-8501(代表) 〒581-0011 大阪府八尾市若草町1番17号
■午前診8:00~12:00( 診察 9:00~
■午後診診療科により異なります(外来予定表参照)
■夕 診16:30~19:00( 診察 17:00~

大阪府がん診療拠点病院

がん相談支援センター

概要

はじめに

当院がん相談支援センターでは、科学的根拠に基づく介入(EBP:エビデンスベーストプラックティス)を実践しております。がんは2人に1名が罹患するほど、身近な病気になってきております。そこで、がんと付き合いながら、その人らしく生活し、就労や恋愛、結婚、出産など、ライフステージを豊かにする工夫が必要です。その際に、正しい知識を持つことで、予防したり、治療したり、苦しみを和らげたりすることができます。しかし、インターネット上の情報があふれすぎており、玉石混淆です。商品を売ることを目的としたサイトへの誘導など、患者やその家族の利益として、必ずしも公平性が保たれているとはいえないことが多くあります。そのような中、国立がん研究センターや、その関連組織として、患者やその家族へ正しい知識を伝えるのみならず、その情報提供者である相談員の質向上を図っております。2024年からは、非常勤ファシリティターとして、がん相談員の質を担保するための研修会の運営において尽力しています。

がん相談支援センターとは

がん相談支援センターとは、患者や家族が正しい情報を得ることにより、正しく迷うことができる思考の場です。がん診療(連携)拠点病院には、配置が義務化されており、外来患者やその家族、入院患者やその家族のみならず、受診歴がない患者やその家族、またその関係者に、無料で開放されています。現代は、インフォームドチョイスの時代です。医師から医学的な説明を受けた上で、同意し、選択していく時代です。医療者任せの医療ではなく、自分で選んでいく必要があります。ただし、正しい知識や選択肢が無ければ、迷うことすらできません。間違った噂話や、販売員に有利な偏った情報により、本人の意向とは違った選択をしている方を多く見かけます。そのような状況に置かれた方と、共に考えていく、伴走型の支援を実施しています。

がん相談支援センターの実際

実際の相談件数として多い相談として、在宅医療、緩和ケア、医療費の相談などが多いです。在宅医療では、がんの疾患を持ちながらも自宅生活の継続を希望される方の支援や、自宅での看取りを支える取り組みが挙げられます。訪問診療や訪問看護、在宅酸素などを活用することがあります。
緩和ケアとは、定義が大きすぎる概念ですが、医学的なサポートに焦点を当てすぎるのでなく、心理面、社会面、スピリチュアルな側面にも目を向け、病気に焦点を当てるのでなく、その人そのものに焦点を当てます。スピリチュアルとは、信仰心や生きがいのような言葉では説明しづらい超越した考え方です。
医療費においては、各社会制度を活用します。高額療養費医療制度、介護保険、障害者サービスなど、多様な社会制度がありますが、多くの方は、知らないが故に、申請をしていないため、せっかく活用できる制度を生かし切れていないことが現状です。待っているだけで自動的にお金が振り込まれることはありません。
そのほかにも、ホットな話題としては、就労支援、アピアランス、妊孕性(にんようせい)があります。
就労支援とは、療養(治療)と就労(仕事)を両立する支援があります。会社の上司への働きかけや、会社との交渉など、多くの方が泣き寝入りしている現状があります。
アピアランスケアとは、見た目に関するサポートです。ウィッグ(かつら)やネイル、スキンケアなど、治療のみならず、その人らしい豊かな生活を目指します。
妊孕性(にんようせい)とは、精子や卵子の凍結保存なども含まれます。特に、若い世代の治療の際には、避けては通れません。AYA世代(39歳以下)のがん患者へのフォローは、高齢期のフォローとは、異なる点も多いです。
また、誤解が多い相談としては、ゲノム医療、セカンドオピニオン、先進医療、民間療法なども有ります。噂話や誤った知識により、本人の意向とは離れた間違った選択をしている方も多くいらっしゃいます。

がん患者サロンの軌跡

がん相談支援センターの取り組みの一つに、がん患者サロン(やお徳サロン)があります。2025年からは毎月ユニークな内容に成っております。ヨガ、笑いヨガ、アロマ、ハンドトリートメント、折花、乳房パッド、調理実習、認知行動療法など、毎月思考をこらしています。また、2次医療圏単位の合同がんサロンにも力を注いでいます。患者同士、体験を共有することによって、仲間作りのきっかけになれたら思います。

先進的な取り組み

2018年より2次医療圏単位での6病院合同サロンを開始しました。そのきっかけは、大阪府のがん対策基金という助成金の獲得です。各学会からの助成金や賞の獲得などを起点として、さらなる新しい取り組みにチャレンジしております。これらの取り組みは、国際学会で発表されたり、徳洲会新聞で記事となったり、がん政策サミットでの政策立案の際に応用されたりしています。

本年度のやお徳サロン一覧(計12回分)

2025年度やお徳サロンの情報を見る(PDF)

がんに関する不安や悩みなどを看護師、社会福祉士がお話を伺い、一緒に考え解決に向けて、患者様、ご家族をサポートいたします。
がんに関する不安や悩みなど一人で悩まずにお気軽にご相談下さい。

がん相談支援センターのご案内

がんに関することをお気軽にご相談ください

  • ■病気や在宅療養生活についての心配や不安
  • ■お薬のことが詳しく知りたい
  • ■がんについての一般的な情報が欲しい
  • ■経済的なことが知りたい
  • ■仕事を辞めずに続けたい
  • ■保険や高額医療制度について教えて欲しい
  • ■心配ごとがあるが、どこに相談してよいのかわからない
  • ■ご家族の方で精神的に疲れている。話を聞いて欲しい。
  • ■セカンドオピニオンを受けたい。
  • ■サロンや患者家族会について知りたい。
  • ■仕事を続けたいけど、職場との交渉が難しい。
  • ■抗がん剤を受けたいけど、子どもを産むことに不安がある。
  • (当院のセカンドオピニオンについてはこちら)など、がんに関する不安や悩みごとなどを一人で抱え込まずにお気軽にがん相談支援センターにご相談下さい。
    なお、ご家族の方や他院通院の方もお気軽にお越し下さい。

    相談に関しては無料です。

実績

2023年 がん相談支援センター相談件数(年間)

2023相談内容 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 総数
治療 治療計 0 1 5 7 0 4 2 2 3 9 5 3 41
手術 0 0 4 2 1 4 2 1 1 5 0 0 20
放射線 0 0 5 3 1 4 2 0 1 7 0 0 23
薬物 0 1 4 4 1 4 2 1 3 4 0 1 25
免疫 0 0 4 0 1 0 2 1 0 0 0 0 8
ゲノム 0 0 4 0 0 1 0 0 1 2 5 1 14
その他 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 1 5
検査 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 2
症状 症状計 0 1 5 2 0 0 0 1 0 2 2 1 14
妊生殖 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
アピアランス 0 0 5 2 0 0 0 1 0 0 0 0 8
晩期合併 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
長期フォロ 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 3
その他 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
セカ(一般) 0 0 4 0 0 3 1 0 1 4 1 0 14
セカ(受入) 0 0 0 0 1 0 1 0 0 1 0 0 3
セカ(紹介) 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
治療実績 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1
臨床試験 0 0 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3
受診・入院 0 1 1 1 0 1 0 0 0 1 1 0 6
転院 0 1 5 5 0 7 1 3 5 1 1 1 30
医療機関紹介 5 3 7 4 0 6 3 2 6 5 1 4 46
予防・検診 0 0 0 0 4 0 0 0 0 2 0 0 6
在宅医療 11 3 16 12 0 13 3 8 9 9 2 7 93
緩和・ホスピス 6 5 18 9 5 13 9 7 10 8 0 4 94
ADL・服薬 8 2 13 9 4 7 4 6 2 7 0 4 66
介護看護養育 介護看護養育計 8 2 16 9 2 9 5 6 6 7 0 4 74
介護 8 2 11 7 2 9 5 5 5 6 0 4 64
看護 8 2 15 4 2 9 4 4 3 4 0 3 58
養育 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 2
社会 社会計 0 0 5 2 0 1 1 0 1 0 0 1 11
就労 0 0 4 1 0 1 1 0 1 0 0 1 9
仕事と両立 0 0 3 1 0 1 1 0 1 0 0 1 8
就学 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 2
学業 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
費用 費用計 9 1 11 5 0 5 3 5 3 3 2 2 49
介護保険 8 0 8 4 1 4 1 4 3 3 0 0 36
傷病手当 0 0 5 0 1 0 1 0 1 0 0 0 8
その他 5 1 4 3 0 2 3 1 1 0 2 2 24
補完 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1
生きがい 0 0 3 3 0 0 0 2 1 0 0 0 9
苦痛 0 1 3 1 1 5 1 4 8 2 2 9 37
告知 0 0 3 0 1 0 0 0 1 0 0 0 5
医コミュ 0 2 5 2 0 1 2 1 5 6 2 1 27
患者コミュ 1 1 5 1 3 1 0 0 1 3 3 0 19
友コミュ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
患者会 0 0 0 0 0 1 0 0 1 0 0 0 2
グリーフケア 0 0 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3
その他 3 0 0 1 0 0 1 2 0 1 0 0 8

がん相談支援センターの場所は、整形外科待合後ろまたは自動販売機コーナー前にございます。(下記写真参照)

ウッィグなどのアピアランス(外見)ケアに関する物も置いていています。
実際に手に取って見たり、試したり出来ます。
※販売はしておりません。

患者サロン(やお徳サロン)も当センター主催で行っています。当院の患者サロンについては こちら

★やお徳サロン参加メンバーで作っています。(現在は行っておりません)
サロンに参加しての感想などを書いています。

がん地域連携パス件数

こちらをご覧ください。