緩和ケアチーム
概要
大阪府がん診療拠点病院には、緩和ケアチームの設置が義務づけられており、緩和ケアについての知識と一定の資格をもった医師・看護師および薬剤師などの多職種で構成されています。
実績
緩和ケアチーム介入件数
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 総数 | 平均 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 1 | 4 | 7 | 7 | 5 | 3 | 0 | 2 | 4 | 4 | 40 | 3.3 |
がん種別件数
| 肺 | 胃 | 大腸 | 膵 | 肝 | 胆管(胆嚢含) | 乳 | 前立腺 | その他 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 14 | 6 | 4 | 1 | 2 | 5 | 2 | 1 | 4 |
院内緩和ケア研修会
| 開催日 | 講演1 | 講演2 | 参加者 |
|---|---|---|---|
| 3月7日 | 症例を通して緩和ケアの基本を学びましょう | 症例に対応する社会資源の紹介 | 56名 |
| 11月7日 | オピオイド製剤の基本的な知識 | 緩和ケアチームの活動と今後について | 28名 |
緩和ケアについて
がんは、日本人の死因で最も多い病気です。現在、2人に1人ががんに罹患し、3人に1人ががんで亡くなっています。
がん患者さんは、がん自体から生じる症状の他に、がんの治療により生じる症状などを経験します。また、身体的な苦痛のみでなく気持ちのつらさや悲しみなどの精神的苦痛、経済的な負担や社会的役割の喪失などの社会的苦痛、ご自身の生きる価値や生きがいの喪失などのスピリチュアルな苦痛を経験する人もいるかもしれません。
“緩和ケア”とは、生命を脅かす病に関連した問題に直面している患者さんとそのご家族に対して痛みやその他の身体的問題、心理・社会的問題、スピリチュアルな問題を早期に発見し、的確なアセスメントと対処を行うことで苦痛を予防し和らげること、そしてQOL(生活の質)を改善するアプローチです。
緩和ケアと聞くと「終末期に受けるもの、がんの治療ができなくなったから受けるもの」というイメージをもつ方がまだまだ多いと思います。しかし、現在の緩和ケアは、がんと診断された時から治療と並行して受けることが大切だと考えられています。治療に伴う様々な症状を緩和することで治療に対する意欲がわいてきたり、がんと診断された不安な思いを緩和することで残りの人生を自分らしく生きるための方法を考えることができるようになります。
※上部テキストをクリックするとPDFファイルが開きます。
緩和ケアチームの紹介
“緩和ケアチーム”は、がんと向き合う患者さんとそのご家族を支援し、ひとりひとりが「自分らしく生きる」ことができるよう、がんと診断されたときから最期のときまで寄り添います。
チームメンバーには、医師(麻酔科・総合内科・肝臓外科)、看護師(緩和ケア認定看護師)、薬剤師(緩和薬物療法認定薬剤師)、管理栄養士、作業療法士、公認心理士、MSWなどが在籍し、多職種で症状緩和や今後の生活についてカンファレンスをしています。
構成メンバー
医師:がんに伴う様々な症状を和らげます
看護師:様々な身体的、精神的な苦痛について話を伺い、症状全体の把握とケアを行います
薬剤師:痛みなどの症状を和らげるための薬についての助言や指導を行います
作業療法士:身体の機能を最大限に活用し、安全に生活できるようサポートします
臨床心理士:不安や気分の落ち込みなど心の問題についてお話を伺いサポートします
その他、必要に応じて専門職種と連携をとり、支援を行います
緩和ケア研修会(PEACE)修了者(2024年4月1日現在)
| がん化学療法系 | 瓜生 恭章 | 乳腺・内分泌系 | 鄭 聖華 |
| 緩和医療系 | 髙原 良典 | 泌尿器・生殖器系 | 飯盛 宏記 |
| 緩和医療系 | 池下 和敏 | 泌尿器・生殖器系 | 金丸 知寛 |
| 緩和医療系 | 仲村 光代 | 泌尿器・生殖器系 | 榮井 廣嗣 |
| 筋肉・骨格・神経系 | 當麻 俊彦 | 放射線治療系 | 梶谷 千香枝 |
| 筋肉・骨格・神経系 | 鈴木 秀平 | その他 | 熊田 博斗 |
| 呼吸器系 | 原田 博雅 | その他 | 綾部 忍 |
| 呼吸器系 | 市橋 良夫 | その他 | 森川 周至 |
| 呼吸器系 | 武田 翔 | その他 | 塚原 麻理奈 |
| 消化器系 | 羽鳥 葵 | その他 | 畑 夏生 |
| 消化器系 | 遠藤 幸丈 | その他 | 葉山 友紀 |
| 消化器系 | 豊田 亮 | その他 | 白川 玲奈 |
| 消化器系 | 垣本 佳士 | がん診療以外 | 髙橋 圭 |
| 消化器系 | 大田 修平 | がん診療以外 | 植田 秀樹 |
| 消化器系 | 松岡 信子 | がん診療以外 | 羽鳥 広隆 |
| 消化器系 | 堤 綾乃 | がん診療以外 | 村上 修 |
| 消化器系 | 服部 彬 | がん診療以外 | 山中 宏晃 |
| 消化器系 | 小池 廣人 | がん診療以外 | 宮木 俊哉 |
| 消化器系 | 大津 周 | がん診療以外 | 山田 真弘 |
| 消化器系 | 白木 秀門 | がん診療以外 | 石垣 早知子 |
| 消化器系 | 清水 元就 | がん診療以外 | 玉城 裕史 |
| 消化器系 | 木村 拓也 | がん診療以外 | 津島 寿一 |
| 消化器系 | 井上 雅文 | がん診療以外 | 伊藤 博文 |
| 消化器系 | 藤井 貴子 | がん診療以外 | 濱口 眞成 |
| 消化器系 | 河嶋 茉澄 | がん診療以外 | 山田 知樹 |
| 精神系 | 片上 徹也 | がん診療以外 | 石井 真梨子 |
| 鎮痛系 | 谷 仁介 | がん診療以外 | 李 大相 |
| 鎮痛系 | 金沢 晋弥 | がん診療以外 | 阿部 祐子 |
| 頭頸部系 | 吉村 政樹 | がん診療以外 | 中塚 伸一 |
| 頭頸部系 | 坂本 竜司 | がん診療以外 | 久保 勇記 |
| 頭頸部系 | 高 沙野 | がん診療以外 | 南部 尚子 |
| 頭頸部系 | 占部 一彦 |
緩和ケアチーム介入について
当院は、患者様の希望に対して、スムーズに緩和ケアの導入ができる様に取り組んでいます。外来では、受診の際に患者様やご家族様から緩和ケア介入希望の旨を主治医にお伝えいただければ、患者様の困り事に応じて専門の知識を有したスタッフをご紹介します。また入院中の患者様であれば、病棟の看護師や主治医にお声掛けください。
今後の体の変化、日常の過ごし方等知っておきたい、今後の事をいつどのように考えれば良いか解らない、辛い症状に困っている場合は、必要な情報を提供し、意思決定の支援を行います。緩和ケアについては病院内(外来、放射線治療室、各病棟)に緩和ケアチームのお知らせを掲示していますのでご覧下さい。
また当院から在宅療養に移行した、訪問看護へ移行した等療養先が変化した患者様について、紹介先から相談を受け、患者様の困り事について共に考え、提案することも可能です。早期のがん教育はがんの予防に大きく役立つと考えられておりますので、小・中学校等に出向いてがん教育も行っています。訪問の際には、生徒の身近な方が当事者となっている可能性も踏まえ、事前の打ち合わせで情報提供をしていただき、子どもたちに精神的負担がかからないよう配慮しています。
アドバンスケアプランニング(人生会議)のパンフレットは当ホームページからダウンロードが可能です。不明な点は「緩和ケアチーム」や「がん相談支援センター」にお尋ねください。
このような症状・不安がある方はご相談下さい
- ・痛み、息苦しさ、吐き気、お腹が張って苦しい等
- ・不安、気分が落ち込む、眠れない等
- ・仕事の問題や費用の事、療養場所等について
緩和ケアチームへのご相談をご希望される場合は主治医、看護師にご相談下さい。
「緩和ケア」について考えるタイミングは「早すぎる」、「遅すぎる」こともありません。
「緩和ケア」について考えたくない時は、考えなくてもかまいません。
人間は体力や気力が減ると、考える事ができなくなります。そんな時は、じっとしてエネルギーを蓄える時間が必要です。
また、一人で抱え込まず、周囲のスタッフやご家族に相談下さい。
我々緩和ケアチームのスタッフは患者さんの悩みや不安について、一緒に考え、納得できる選択をするために支援していきたいと思っています。






