リハビリテーション科
室長挨拶
1978年(昭和53年)に大阪府八尾市久宝寺で本院創立、2009年(平成21年)に現在の地に新築移転しました。地域に密着した医療を提供し「生命を安心して預けられる病院」をモットーに、急性期から在宅まで幅広くリハビリテーションを提供しています。
患者様のADL獲得に向けて、エビデンスに基づいた質の高い治療と共に、患者様の早期回復を支援しております。
概要
リハビリテーション科医師2名、理学療法士25名、作業療法士5名、言語聴覚士6名の総勢38名のスタッフで充実したリハビリテーションを提供しています。
脳血管疾患Ⅰ・運動器Ⅰ・呼吸器Ⅰ・心大血管Ⅰの施設基準を満たし、がん患者に対してもリハビリテーションを実施しております。
当院リハビリテーション室は602㎡と徳州会グループ内でも面積が広く気持ちよく患者様の治療を行うことができます。全国にある関連病院と連携しており、他病院との研修会や学術大会などを開催しています。
PT・OT・STの紹介
理学療法
外来・入院・在宅の患者様に対してリハビリテーションを提供しています。特に入院中のリハビリテーションでは、早期から介入することで、患者様の運動機能低下を最小限に予防するように努めています。整形外科チーム、脳神経外科チーム、心臓・呼吸チーム、訪問リハビリチームの4チームに分かれ、スペシャリストの育成に力を注いでいます。
外来では、整形外科・脳神経外科の患者様を中心に機能障害の改善に努めています。在宅では、当院退院後の患者様や地域から依頼のある患者様など、亜急性期から維持・慢性期までの幅広い疾患に対して、QOL向上に努めています。
院内で医師との勉強会・カンファレンスや他職種と勉強会を定期的に行っています。また、年間計画を立て新人教育・後進の指導にも力を注いでいます。
作業療法
外来・入院を中心に、患者様の日常生活動作の獲得を目標に作業療法を実施しています。高次脳機能障害に悩んでおられる患者様や、手に障害を持った患者様に対して、その回復に応じた治療・日常生活動作指導を行っています。
外来ではハンドセラピィや脳卒中回復期の患者様にも対応しています。定期的な勉強会も実施しており、外部勉強会に出席した後は伝達講習を行い、各スタッフの知識・技術向上に努めています。
言語聴覚療法
入院では、発症初期より脳血管疾患後の失語症・高次脳機能障害・構音障害、内科疾患・外科術後の嚥下障害の患者様に対し、言語・嚥下機能の評価やリハビリテーションを実施し、コミュニケーション手段の確立、経口摂取の獲得を目指しています。
外来では失語症・高次脳機能障害・構音障害の患者様や、言語発達遅滞、広汎性発達障害などの小児患者様に対し言語・発達機能の評価及び、リハビリテーションを実施しています。
チーム活動
糖尿病ケアチーム
医師・薬剤師・看護師・保健師・理学療法士・管理栄養士・臨床検査技師・臨床心理士・医事課でチーム医療(運動療法、食事療法、合併症検査、生活指導、心理ケア)で糖尿病の患者様に対して様々な面でフォローを行っております。
栄養サポートチーム(NST)
医師・薬剤師・看護師・臨床検査技師など他部門と連携し週1回全病棟を回診しています。院内全体の栄養不良の患者様に対して、適切な栄養量の評価を実施しています。
リハビリテーション科からは言語聴覚士が2名参加し経口摂取の状況などの情報を提供しています。
緩和ケアチーム
医師(外科・内科・精神科)・薬剤師・看護師・臨床心理士と連携し、入院患者様に対して身体・精神的なケアを実施しています。ADL・IADL低下に対するリハビリテーションや、浮腫に対してリンパドレナージ等を実施し、QOL向上を目指しています。
褥瘡対策チーム
医師・薬剤師・看護師・管理栄養士・理学療法士もしくは作業療法士がチーム医療にて週に1回院内の褥瘡回診を行い、褥瘡の評価・治療を実施しています。また、リハビリテーション科として褥瘡患者に対するポジショニングの検討や動作指導を行っています。
リウマチ外来
外来のリウマチ患者様に対し、関節保護指導や装具作成、自助具案内等を行い、ADLやQOLを維持・向上できるように介入しています。
学会・資格
(50音順)
所属学会
医師
- 高次脳機能障害学会
- 心臓リハビリテーション医学会
- 日本リハビリテーション医学会
リハビリテーション部門
- 日本下肢救済足病学会
- 日本関節運動学的アプローチ医学会 理学・作業療法士会
- 日本建築学会
- 日本公衆衛生学会
- 日本心臓リハビリテーション学会
- 日本静脈経腸栄養学会
- 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会
- 日本転倒予防学会
- 日本糖尿病協会
- 日本ハンドセラピィ学会
- 日本保健医療行動科学会
- 離床研究会
資格
医師
- 日本脳卒中学会専門医
- 日本リハビリテーション学会認定専門医
リハビリテーション部門
- 介護予防推進リーダー
- 呼吸認定理学療法士
- 心臓リハビリテーション指導士
- 糖尿病療養指導士
- 福祉住環境コーディネーター 2級
- 日本関節運動学的アプローチ医学会 アシスタントインストラクター
- 脳卒中認定理学療法士
- 3学会合同呼吸療法認定士
学会活動
新人教育制度の説明
リハビリテーション科の新人教育の特色
幅広い経験が可能
整形疾患、脳血管疾患、心臓・呼吸器疾患等、幅広い疾患に関して、急性期医療から在宅医療まで、段階をおって、専門性をもった療法士に成長できる体制を整えています。また、自分で興味のもった分野に対して積極的に取り組んでいきやすい環境を整えています。
マンツーマンの指導体制
各疾患に応じて、マンツーマンの指導体制を整えています。各新人担当の指導者が、リスク管理やカルテチェック等を行いながら、少しずつ臨床業務を覚えていきます。
勉強しやすい環境
院内の勉強会(症例発表や、医師・他職種による勉強会等)の定期的な開催や、院外の活動(学会発表、研修会参加等)に対してのフォローアップ体制を整えています。
また、文献検索(和文・英文)や統計解析ソフト(SPSS)等も充実している為、臨床で疑問を感じた点をすぐに調べられ、勉強・報告しやすい環境となっています。