泌尿器科
担当医のご紹介

- 副院長
- 飯盛 宏記 (いいもり ひろき)
- 専門分野
- 泌尿器科全般
- 資格・専門医
-
- 日本泌尿器学会指導医・専門医
- 日本透析医学会指導医・認定医
- 厚生労働省 臨床研修指導医
- 緩和ケア研修会 修了
- 所属学会
-
- 日本泌尿器科学会
- 日本透析医学会
- 出身大学
- 大阪市立大学

- 部長
- 金丸 知寛 (かなまる ともひろ)
- 専門分野
- 泌尿器科全般、泌尿器腹腔鏡手術
- 資格・専門医
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- 日本泌尿器科学会指導医・専門医
- 泌尿器ロボット支援手術プロクター
- 日本泌尿器内視鏡学会 腹腔鏡技術認定医
- 日本透析医学会専門医
- 厚生労働省 臨床研修指導医
- 所属学会
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- 日本泌尿器科学会
- 日本透析医学会
- 日本泌尿器内視鏡学会
- 出身大学
- 大阪市立大学

- 医員
- 榮井 広嗣 (さかい ひろし)
- 専門分野
- 泌尿器科全般
- 資格・専門医
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- 緩和ケア研修会 修了
- 所属学会
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- 日本泌尿器科学会
- 日本透析医学会
- 日本泌尿器内視鏡学会
- 出身大学
- 大阪市立大学

- 非常勤
- 壁井 和也 (かべい かずや)
- 専門分野
- 泌尿器科全般
- 所属学会
-
- 日本泌尿器科学会
- 日本透析医学会

- 非常勤
- 松江 泰佑 (まつえ たいすけ)
- 専門分野
- 泌尿器科全般
- 所属学会
-
- 日本泌尿器科学会
特徴
手術支援ロボット『ダヴィンチ』の導入
2021年、当院では手術支援ロボット、『ダヴィンチXi』が導入されました。当院のある大阪府八尾市や、その周辺の市を含めた中河内医療圏では、まだまだダヴィンチを導入している病院施設は少ない現状です。当院では、前立腺癌に対するロボット補助下前立腺全摘徐術を行っております。
ダヴィンチは、高画質で立体的は3Dハイビジョンシステムによる手術画像と、人間の手の動きを正確に再現する装置です。これにより、術者は鮮明な画像の下、緻密な手術を行うことが可能となります。このロボット手術が日本で初めて保険適応となったのは、局所前立腺癌への前立腺全摘徐術です。ロボットの鉗子は非常に小さく繊細な動きが可能で術者の手の動きを正確に模倣することが可能です。前立腺は骨盤の底にあるためこの小さく繊細で正確な動きが重要となります。
従来の腹腔鏡下での前立腺全摘徐術と比較し、以下のような利点があります。
- ・手術前の勃起機能の回復
- ・排尿機能のより早い回復
- ・出血の抑制と輸血の必要性の軽減
- ・神経および直腸損傷の低減
- ・入院期間の短縮
この度、当院にダヴィンチが導入されたことにより、前立腺癌治療の3本柱である手術、放射線治療、薬物治療の全てが、当院で最先端の治療を受けられることになったと考えております。
前立腺癌とは
前立腺癌は、男性では最も患者数の多い癌と言われています。前立腺癌検診の普及、早期発見、そして治療の進歩により、より多くの男性が前立腺癌を乗り越えることができるようになりました。癌の早期発見により、転移のない局所的前立腺癌の場合、5年生存率はほぼ100%との報告もされています。
前立腺癌の症状は様々ですが、例として尿性の低下、排尿時の痛み、勃起困難、射精痛などが挙げられます。ただ、症状のある前立腺癌は、ある程度進んだ状態の癌である可能性が高いとも言われています。
PSAを測ろう
前立腺癌は、PSA(前立腺特異抗原)という簡単な血液検査で、スクリーニングすることができます。人間ドッグや健診には、この項目が組み込まれていることが多いですが、普段皆様が病院で行っている採血には、この項目が含まれていることはあまり無いと思います。前立腺癌の早期診断は、①PSA高値(4.0ng/ml以上)②MRIなどの画像検査 ③前立腺生検(前立腺の組織をとって顕微鏡の病理検査に提出)、といった手順で行います。①、②はもちろん外来診療で可能です。③に関しては当院では1泊2日の短期入院で行っております。
もし、PSAをまだ測ったことがないという方であれば、50歳以上の男性(父親や祖父、兄弟に前立腺癌の既往があれば、40歳以上でも)の方は一度測ってみてはどうでしょうか。以前にPSAを測って正常であった場合でも、3年に1回は測定したほうがいいとも言われています。PSAが年々上昇傾向にある方は、正常値であっても注意が必要です。
特に症状が無くても、PSA測定目的だけで泌尿器科外来を受診していただいても、もちろん構いません。ただ、それも忙しくてなかなか難しいという方は、近所のかかりつけの開業医や、当院の他の科を受診して採血する際などに、主治医の先生に「PSAを測ってほしい」とお願いしてみるのもいいかと思います。そこで高値を認めれば、泌尿器科に紹介していただけると思います。
3D内視鏡システムによる、腹腔鏡手術の促進
ダヴィンチが導入される前までは、ダヴィンチの視野には劣るものの、立体視野で手術可能な3D内視鏡システムによる、様々な腹腔鏡手術(腹腔鏡下前立腺全摘徐術、腹腔鏡下腎摘除、腎部分切除術、腹腔鏡下膀胱全摘除術など)を行ってまいりました。特に進行性膀胱癌への腹腔鏡下膀胱全摘徐術に関しては、尿路変更の回腸導管も腹腔鏡下で行う腔内回腸導管造設術を積極的に行っており、患者の術後の疼痛軽減や、早期退院に大いに貢献してきたと考えております。
今後、上記の手術に関しても、随時ロボット補助下手術に移行する予定です。
その他
当院では、その他の泌尿器科疾患(前立腺肥大症、尿路感染症、過活動膀胱、尿管結石など)も幅広く扱っています。何か排尿に関してお困りのことがあれば、お気軽に御来院いただけたらと思います。
実績
手術実績
手術内容 | 件数 |
---|---|
ロボット補助下前立腺全摘除術 | 27 例 |
ロボット補助下腎摘除・腎尿管全摘除術 | 9 例 |
ロボット補助下腎部分切除術 | 2 例 |
ロボット補助下膀胱全摘・腔内回腸導管 | 7 例 |