SAS(いびき)外来
再診の患者様のみの診察となります。
担当医のご紹介

- 非常勤
- 高藤 淳 (たかふじ じゅん)
- 専門分野
- 呼吸器内科
- 資格・専門医
-
- 日本呼吸器学会 呼吸器専門医
- 日本呼吸器内視鏡学会 気管支鏡専門医
- 日本内科学会 総合内科専門医 認定内科医
概要
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)
睡眠中の無呼吸の出現は健康な人でもみられますが、10秒以上の無呼吸が一時間に5回以上出現し、様々な症状を呈したときに睡眠時無呼吸と診断されます。
睡眠時無呼吸は(1)閉塞型、(2)中枢型、(3)混合型に分類されます。睡眠呼吸障害で最も多いものが閉塞型睡眠時無呼吸低呼吸症候群(OSAHS)で上気道の閉塞によって無呼吸、低呼吸が起きるために発症します。
閉塞型睡眠時無呼吸症候群
いびき、日中の傾眠、知性の低下、性格の変化、起床時の頭痛、幻覚、不眠症、インポテンツなどの症状が出現することがあります。
- (1)形態的異常
- 肥満に伴う上気道軟部組織への脂肪沈着、扁桃肥大、巨舌症、鼻中隔彎曲症、アデノイド、小顎症など
- (2)機能的異常
- 上気道筋の活動度の低下など
ポリソムノグラフィー(PSG):睡眠中の脳波、眼電図、筋電図、口鼻の気流測定、胸部、腹部の動きなどの生理学的指標を測定します。


- 1.生活習慣の改善(減量、禁煙、禁酒、睡眠薬の減量など)
-
2.nCPAP(nasal Continuous Positive Airway Pressure) 経鼻的持続陽圧呼吸法
nCPAPは鼻マスクを介して、一定陽圧の空気を送り込み、上気道を広げ上気道の開存を補助する方法です。
- 3.口腔内装具TRD: tongue - retaining device(舌前進)、PMA(下顎前進)
マウスピースのような装具を使って下顎を前方に移動し、上気道の開存を補助する装具です。
- 4.手術療法UPPP (uvulopalatophryngoplasty)
軟口蓋咽頭形成術、アデノイド・扁桃肥大除去手術、気管切開
- 5.薬物療法
中等~重症OSASには、CPAP療法が治療の第一選択といわれている。
軽症~中等症には他の治療法が選択される場合もあります。
当院における検査、治療のすすめ方
- 1
- 毎週火曜・または水曜日PM4:00からPM7:00、SAS(いびき)外来受診予約(予約診察:電話にて受診予約)
- 2
- SAS(いびき)外来受診(アンケート、診察、血液検査、胸部レントゲン、心電図)
PSG検査またはPDx検査入院予約
- 3
- PSG検査入院(PM7:30来院 → 検査 → 翌朝AM8:00ごろ帰宅)
PDx検査入院(PM6:30来院 → 入院 → 検査 → 翌朝までの8時間記録後帰宅)
次回外来受診(翌週水曜)時、採決結果、胸部レントゲン、心電図検査などの結果説明
- 4
- SAS(いびき)外来再診(PDx検査の結果報告)
治療法の検討
C-PAP治療が必要な場合、C-PAP圧設定のための入院予約(火曜・木曜)
PM7:30来院 PM8:00検査開始
歯科装具による治療が必要な場合、歯科口腔外科受診
- 5
- C-PAP圧決定入院
(PM7:30来院 → C-PAP圧設定し、入院 → 翌朝終了次第帰宅)
C-PAP機器は、取扱説明後お持ち帰りして頂きます
- 6
- 以後、外来に毎月一度、診察となります。
いびき外来より
当院では、自宅で装着できる簡易器具の貸し出しはしておりません。
○酸素飽和度モニターによるスクリーニング(3%ODIによる評価)
○入院されてのフルPSG検査(脳波装着含む)を検査として実施しています。
【ご注意】検査当日のお薬の使用、翌日の診察内容により増額となる場合がございます。
負担割合 | PSG検査 (終夜睡眠ポリグラフィー検査) |
CPAP治療 (持続的陽圧喚起療法) |
3割 | 約36,000円 | 約40,000円 |
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1割 | 約17,000円 | 約19,000円 |
※負担割合の無い方は個室使用料のみ徴収となります。