NST(栄養サポートチーム)
概要
平成14年4月より、治療にあたる主治医と連携し原疾患の治療が効果的・効率的に実施されるようNSTを発足しています。
主な活動内容は、低栄養状態にある患者さまに対し、医師・薬剤師・管理栄養士・看護師・臨床検査技師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士がそれぞれの専門的な知識や技術を出し合い最良の栄養管理の方法を提案しています。
目的
- 適切な栄養管理法の選択
- 適切かつ質の高い栄養管理の提供
- 栄養障害の早期発見と栄養療法の早期開始
- 栄養療法による合併症の予防
- 疾患罹病率・死亡率の減少
- 病院スタッフのレベル・アップ
- 医療安全管理の確立とリスクの回避
- 栄養素材・資材の適正使用による経費削減
- 在院日数の短縮と入院費の節減
- 在宅治療症例の再入院や重症化の抑制
役割
- 栄養評価→栄養管理が必要か否か判定
- 適切な栄養管理がなされているかをチェック
- 最もふさわしい栄養管理法を指導・提言
- 栄養管理に伴う合併症の予防・早期発見・治療
- 栄養管理上の疑問(コンサルテーション)に答える
- 資材・素材の無駄を省く
- 早期退院や社会復帰を助ける
- 新しい知識の修得・志気の向上
NST回診
毎週1回、2チームに分かれて全病棟回診を実施しています。回診後は主治医への栄養療法のコンサルトを行い、カンファレンス・症例検討会も定期的に開催しチーム全体のレベルアップを図っています。
NSTメンバー
医師 | 副院長 木村拓也(TNT-D、NST認定医) |
---|---|
耳鼻咽喉科 森彰之(TNT-D) |
|
管理栄養士 | 齊藤朝美 |
藤田春菜 | |
岸本真悠 |
|
薬剤師 | 大里恭章(NST専門療法士) |
岩政かおり(NST専門療法士) |
|
森田幸男(NST専門療法士) |
|
看護師 | 竹内裕子 |
川原毅得(摂食嚥下認定看護師) |
|
臨床検査技師 | 徳山優花 |
竹野里奈 | |
リハビリテーション | 柴田八重(言語聴覚士) |
伊藤早希(言語聴覚士) |
お知らせ
当院のNSTは、日本静脈経腸栄養学会(JSPEN)認定NST稼働施設及び教育認定施設を取得しております。
・NST専門療法士取得における臨地実習について
当院では指導医及び専門療法士による研修生受け入れを行っております。
研修時間:40時間
研修費用:30000円/人
日程などは応相談。問い合わせは当院NST委員会事務局(栄養科)まで。
(研修の受け入れは先着順となっております。ご希望に添えない場合がございますのでご了承下さい。)
※2023年度の研修は定員に達したため募集を終了致しました。
学会発表
第37会日本臨床栄養代謝学会学術集会(2022)
- 「粘度可変型栄養剤導入後の状態変化の調査」栄養科 佐藤友亮 他
第11回日本静脈経腸栄養学会近畿支部会(2019)
- 「重度褥瘡及び高度肥満を有する患者の栄養管理に難渋した1例」栄養科 佐藤友亮
- 「KTBCによる栄養評価について」看護部 川原毅得
第34回日本静脈経腸栄養学会全国学術集会(2019)
- 「がん患者のための高栄養治療食を導入した前後の摂取栄養量、栄養状態の変化について」栄養科 佐藤友亮、篠田歩実
第32回日本静脈経腸栄養学会全国学術集会(2017)
※発表予定
- 「当院におけるグアーガム分解物(PHGG)配合栄養剤の使用症例の検討」外科 鈴木大聡
- 「当院での栄養療法に対する意識調査及び栄養療法推進の取り組みについて」栄養科 佐藤友亮
- 「巨大甲状腺腫瘍悪化により高度気道狭窄を呈していたが経口摂取訓練にて改善が認められた一例」リハビリテーション科 平家佳奈
- 「誤嚥性肺炎患者に対して適切な食事形態の評価を行い、摂取エネルギー量の改善に繋がった一例」リハビリテーション科 吉田智恵
第31回日本静脈経腸栄養学会全国学術集会(2016)
- 「下痢患者の経腸栄養剤の選択」栄養科 小山洋史
第30回日本静脈経腸栄養学会全国学術集会(2015)
- 「胃全摘術後の膵液瘻・食道空腸吻合部縫合不全に対して、W-EDチューブを用いて栄養状態の改善と吻合部の減圧が得られた1例」外科 鈴木大聡
- 「ローテート教育でのNST薬剤師の育成」薬剤部 大里恭章
- 「TPN施行患者における脂肪乳剤使用量の実態調査」薬剤部 草薙みか
第29回日本静脈経腸栄養学会全国学術集会(2014)
- 「当科における術前経口保水療法を含むERASを用いたクリニカルパスの導入」外科 鈴木大聡
- 「当院における高齢透析患者の栄養障害に対する栄養管理」栄養科 小山洋史
- 「胃瘻造設パス改定前後の比較検討~造設後の状態や転帰を追ってみて~」栄養科 佐藤友亮