ICTチーム(院内感染対策チーム)
目的
院内感染防止のため、現場における実践チームとして活動
活動内容
感染対策室と協同で以下の活動を実施する。
- システムの構築と運営
- サーベイランスの実施
- 教育の実施および評価
- 感染防止技術の検討と導入
- 職業感染防止対策の推進
- コンサルテーション(相談)の実施と介入
- 療養環境における衛生管理への指導
- 院内保育室の保育環境における衛生管理の指導
- 院内ラウンドの実施 院内感染防止対策の実施状況の把握・指導
- 学会・研究・研修への積極的な参加
組織
委員は15人程度とし、次の職種で構成する。
*医局、看護部、臨床検査科、薬剤科、栄養科、リハビリテーション科、臨床工学科、放射線科
ICT委員長挨拶
病院感染対策の充実のためには、医師、看護師、薬剤師、検査技師など多くの職種の協力が必要であり、それらを統合するICCと現場の第一線で活動する私たちICTのチームワークにかかっています。これらの組織が有効な機能を発揮するためには、各職種が個々の役割分担を明確にし、状況に応じて各専門分野の委員がリーダーシップを発揮することが求められています。
ICTでは他施設との地域連携(ネットワーク)により院内のみならず地域における感染対策にも寄与しています。
チーム医療から考える各職種の役割とは
医師
ICTが最大限の力を発揮するために、チームにおける各職種の役割を理解すると共に、感染制御に関する専門的知識を基にそれらを統合し、効果的な対策を実践することがICDの責務です。またあらゆる感染症に効果的な対策を講じ、患者様に安心・安全な医療を提供していくことです。
薬剤師
耐性菌の発現を防止するため、抗菌薬や消毒薬において適正使用への確認や助言を行っています。また薬物血中濃度モニタリング(TDM)を行い、それぞれの患者さんに応じた抗菌薬の投与設計を推奨することも大切な役割です。
臨床検査技師
微生物検査室には、院内の分離菌、耐性菌に関する情報が集積するため、ラボデータを解析し、分離状況の把握、集計、情報伝達をすること、またサーベイランスを実施し、アウトブレイクの可能性をいち早く察知することや、院内感染対策上重要な菌の迅速な検出、報告が大事な役割です。また半年に一度アンチバイオグラムを作成し、院内ネットワークに掲載することにより治療、診断の一助となるように努めています。
管理栄養士
ラウンドや委員会では、感染患者の栄養状態に関する情報提供や患者様の状態に応じた食事提供、経過記録の整備に携わっています。また部署では、栄養指導時の対応、入院患者食や衛生管理、食中毒予防の教育・指導を行っています。
臨床工学技士
臨床工学技士の業務は血液などの感染性物質、そして患者様と接触する業務が主となっています。 この様なことから、私たちや医療機器が感染源にならないように部署内で情報を共有し院内に情報を発信できるように心がけていきたいと思います。
理学療法士
ICTとリハビリテーション科の情報共有が一番大切です。リハビリテーション科のスタッフは患者様と接する機会が多い職のためICTに参加することで感染予防策の徹底や情報を共有し感染症の拡大を最小限に抑えることが重要と考えます。
看護師長
主に、院内感染防止技術の向上と職業感染防止を行なっています。また、各職種の委員が、専門性を発揮してICTで活動出来るように、働きかけることも重要な役割であると思います。
放射線技師
感染対策室
- ICT委員 学会登録
- 日本感染症学会
- 日本環境感染学会
- 日本医療マネジメント学会
- 日本手術医学会
- 日本手術看護学会