理学療法室
主な業務内容
超急性期から在宅まで、障害回復に合わせたサポート体制

■各部門におけるプロフェッショナルの育成と専門的な臨床治療の実践
当院の理学療法室は、理学療法部門、作業療法部門、言語聴覚療法部門の3部門で構成されています。理学療法士19名、作業療法士6名、言語聴覚士3名の計28名が所属しており、各々の領域で専門性を生かした治療を行っております。また他部門とのチーム医療も積極的に行っております。
詳しくは、下記専門別のコメントをご参照下さい。
理学療法室からのメッセージ
超急性期から在宅医療までを含めた、専門性の高い治療を行っております。
また、チーム医療を積極的に行っていますが、その中でもチームの中で各々の役割を責任を持って果たしていくことが重要であると考えています。
最近では、学会発表等も積極的に行っており、Evidenceの構築に向けて日々励んでおり、学会で得られた知識・技術も臨床応用に結び付けて治療を行うようにしています。
お気軽に理学療法室までお来し下さい。![]()
理学療法
当院理学療法部門は整形、脳外、心肺、訪問といったチームを作り、活動を行っています。
各チームで専門的な疾患の把握、疾患に合わせた治療の追求を行うことを目的に、各チームでのスペシャリストの育成と、スタッフのローテーションを行っています。
整形外科リハビリテーションチーム
当院、整形外科リハビリテーションチームは、高齢者に典型的な大腿骨頚部骨折、交通事故による外傷、人工関節術後など、運動器疾患障害に対して理学療法を行っています。より良い治療を患者様に提供するため、医師や病棟看護師、医療ソーシャルワーカーとのカンファレンスを定期的に行っています。
病棟では患者様の機能回復や運動状況を正確に把握するため、患者様のベッドサイドに当院独自のADL表を設置しています。また、整形外科領域の疾患、理学療法の知識、技術をつけ、専門性を高めるため、定期的に勉強会や、チーム内で症例検討会(カンファレンス)を行っています。
脳神経外科リハビリテーションチーム
脳外チームでは脳出血・脳梗塞の患者さんを中心に取り組んでいます。意識障害や片麻痺を呈する患者さんは、どんな経過で回復するかは非常に重要なポイントになっています。
当院の治療の特徴として、高次脳機能障害を考慮して神経筋再教育を行う、運動負荷などに留意し、より正常な動作の獲得を図るなど、患者さんの障害をしっかり把握して状態に応じた訓練を行っています。
また発症翌日、手術翌日から開始することも多いことから、スタッフの一人一人が意欲と責任感を持ち、 また定期的な勉強会や、Dr、Nsとのカンファレンスで連携をとり、病院全体で一つのチームとして機能するような体制をとっています。
呼吸器リハビリテーションチーム
呼吸器リハビリテーションチームでは、呼吸器内科医師を中心に呼吸療法認定士、理学療法士、臨床工学技士、臨床検査技師がチームを組んでいます。
入院患者様を対象に入院急性期から回復期~維持期に至るまで、呼吸理学療法を中心として在宅酸素療法導入時の酸素流量の決定および指導、ICU入室中の人工呼吸器装着患者様の管理やウィーニングまで、理学療法士があまり関わることの少ない呼吸療法分野も幅広く行っております。
総合病院ということから、私たちが関わる疾患は多岐に渡り、特に呼吸器内科、呼吸器外科の患者様については医師と協力し早期から一貫したフォロー体制をとっており早期退院を実現しています。
心臓リハビリテーションセンター
当院の心臓リハビリテーションセンターでは、心臓リハビリテーション指導士を取得したスタッフ4名の他、理学療法士や臨床検査技師、看護師、保健師が中心となり、急性期から維持期に至るまで入院・外来を問わず包括的な心臓リハビリテーションを提供しています。
心臓疾患の方はもとより、糖尿病や高血圧の方にも生活指導を実施し心臓病予防のための運動方法の指導も行っています。
定期的な面談を行うことで、個々に応じた指導を中心としています。
また、当院での運動療法が終了したのちも、地域の施設と連携をとり定期的な運動環境の提供を行なっています。
また、心臓リハビリテーション学会にも積極的に参加し演題発表を行なっています。
訪問リハビリテーションチーム
脳卒中後遺症やパーキンソン病、変形性関節症など、幅広い疾患の患者様を対象に理学療法を実施しています。
病院から自宅復帰された患者様の訓練・治療も入院時から継続して行なうことが可能で、病期も回復期~維持期にかけて、様々なケースに対応しています。
自宅で訓練を行なうことにより、患者様の生活に即した実用性の高いADL訓練、指導ができます
作業療法
トイレをする、ごはんを食べる、着替える、歯を磨くなどの日々の日常生活の動作が、様々な疾患により困難になった方に対して、再度その人らしい生活が送れる事を目標にサポートしています。
当院では、作業療法士がベッドサイドに出向き、食事・排泄の環境設定や動作訓練を行い、早期から介入し、可能な限り早期に日常生活動作の獲得を目指します。
病棟での訓練

排泄:排泄の道具の選定・設置、動作指導を行ない早期より排泄動作訓練を実施し、動作獲得を目指します。
食事:食事動作時の姿勢調節から食事道具の選定(自助具箸、太柄スプーン)・製作・動作訓練を行ないます。
入浴:人工骨頭置換術や呼吸器疾患の患者様など、退院に向けての動作訓練として、福祉用具の選定や手すり設置のアドバイス、呼吸指導を行ない、自宅でのADL自立につなげています。
その他:家事動作や、自転車など必要に応じて退院後の生活に可能な限り戻れるよう支援します。
RA外来

Dr.が行う診察場面に立会いながら、その診察や治療方法を知り、作業療法士は、日常生活面からのサポートとしてその方にあった自助具の作製や福祉用具の紹介、動作指導など、外来で来られる患者様と関わっています。
外来での訓練
手の機能は作業療法の専門的分野で、応用動作、巧緻動作を必要とする機能です。
手指の骨折、末梢神経障害、腱板損傷など手の外科疾患を中心に急性期よりハンドセラピィを実施しています。
言語療法
私たちは普段、手順などを特に意識することなく話したり、聞いたり、食べたりしています。
しかし、脳や口の中などに病気や怪我をすると、それらに障害が起きてしまい、以前のような日常生活をおくることが難しくなります。
私たち言語聴覚士(SpeechTherapist=ST)は、聞こえ・ことばなどのコミュニケーション機能や食べる機能に障害を持つ方々の支援をするリハビリスタッフの一員です。
ことばの障害
脳の病気や怪我により、一度獲得したことばがうまく使えなくなる失語症、舌や口などの運動障害によってうまく発音できない障害である構音障害、声がかすれたり出なくなる音声障害など、ことばの障害と一言でいっても様々な障害があります。当院では、入院や外来において、ことばに何らかの障害を持つ患者様に対して、種々の検査や訓練を行っております。平成20年4月からは、失語症患者さんのグループ訓練もはじまり、同じ悩みを持つ人同士の交友の場としても役立っています。
食べる機能の障害
脳の病気や怪我、老化により、食べ物を上手く飲み込めなくなる障害です。食べるとムセたり、食べ物が気管に入って肺炎(誤嚥性肺炎)を起こしてしまったりします。当院では、食べることが難しくなった入院患者さんに対して、口や喉の機能訓練や、個々人に適した食形態や姿勢などの環境調整のお手伝いをしています。
また、重度の障害を持つ患者さんには、適宜、嚥下造影検査(飲み込んだ食べ物がどのように喉を通っていくかが映し出される検査)を実施し、より詳細な問題の発見に努めています。
小児分野における障害
・ 難聴によることばの遅れ
・ 言語発達遅滞:言語全体の発達が遅れる
・ LD(学習障害):学習の限られた分野にのみ困難さをもつ
・ 自閉症:言語発達の基盤となる基本的対人関係や認知面の障害
当院では、外来において、以上のような問題をもつお子さんの検査・訓練を行っています。
また、検査や訓練によってお子さんの発達の特徴や苦手な分野が明らかになったとき、よりよい集団生活、学習活動が行えるよう、積極的に幼稚園や小学校の先生と連携を図っています。
全体活動
理学診療科の診察
当院では理学診療科の医師として、物理医学医(Physiartrist)の先生に月一度、入院患者さんの治療・訓練について指導・助言していただいています。先生は関節運動学的アプローチ博田法(AKA-H法)の創設者であり、脳卒中患者に対する失行・失認を考慮した運動療法についても多くの治療経験をお持ちです。 この先生による外来診療は実施していませんが、当院の入院患者さんに対して直接、診察・評価・治療・訓練を実施され、入院中に実施する理学療法・作業療法についての指示をいただいています。 さらに、部署内での勉強会・技術指導も実施していただいており、最新の知識・技術について指導いただける環境です。
チーム活動
その他にも院内活動として、退院調整チーム、褥創回診、NST(栄養サポートチーム)、リウマチ外来、糖尿病外来、高脂血症外来、緩和ケアチームなどに参加しています。
学会発表履歴
※2009年までは一部抜粋
2004年 第44回近畿理学療法学術集会
「心臓リハビリテーションの逸脱症例の検討」
2005年 日本心臓リハビリテーション学会
「心臓リハビリテーションにおける理学療法の関わり」
2005年 第45回 近畿理学療法学術集会
「当院における呼吸理学療法チームの関わり」
2006年 第41回日本理学療法学術大会
「脳血管障害患者に対する神経筋再教育とその手技が及ぼす影響」
2006年 近畿理学療法学術大会
「人工呼吸器装着から離脱まで関与した一症例について」
2007年 日本心臓リハビリテーション学会
「開心術後の二次性疼痛に対するアプローチ」
2008年 日本心臓リハビリテーション学会
「当院における心リハスタッフの活動について」
2008年 第43回日本理学療法学術大会
「早期病棟動作獲得に向けた看護部との取り組み」
2009年 第44回日本理学療法学術大s会
「住宅内転倒事故における危険因子」
2010年学会発表
| 2010年5月 | 第45回日本理学療法学術大会 【肩関節腱板断裂術後における7種類の理学療法クリティカルパス作成】 【地域在住高齢者の住宅内転倒危険因子とそれに基づく転倒危険喚起ポスター作成について】 |
|---|---|
| 2010年7月 | 日本AKA医学会理学・作業療法士会 第11回学術集会 【COPD患者に対するAKA博田法の即時効果】 【急性期脳梗塞・脳出血患者の端座位保持と仙腸関節AKA・C7/T1関節ANTについて】 第16回日本心臓リハビリテーション学会学術集会 【狭心症・急性心筋梗塞発症から5年後の実態調査 ~当院心リハにおける予後の検討~】 → 論文掲載予定 |
| 2010年8月 | 第12回日本褥瘡学会学術集会 【重度褥瘡患者に対し腹臥位療法を用いた一症例】 |
| 2010年10月 | 第1回中河内ブロック新人症例発表会 【橈骨遠位端骨折における関節可動域制限因子】 |
| 2010年12月 | 第11回日本クリニカルパス学会学術集会 【大腿骨遠位端骨折患者に対する理学療法の取り組みとクリニカルパスの効果】 |
2011年 学会発表予定
| 2011年2月 | 第23回日本静脈経腸栄養学会 【低栄養状態に対する腹臥位療法の効果】 |
|---|---|
| 2011年5月 | 第46回日本理学療法学術大会 【腱板損傷における自動関節可動域と患者満足度の相関について】 【COPD患者に対するAKA博田法の即時効果】 【地域在住高齢者の自宅内居間での転倒危険因子に対する意識調査~生活動線に着目して~】 |
呼吸器リハビリテーションチーム
各専門職による呼吸器ケアの実践

【業務内容】
呼吸リハチームは、呼吸器内科医を中心に看護師・理学療法士・臨床工学技士・臨床検査技師で構成されています。呼吸リハチームという名前ですが、業務内容は、入院直後の急性期から回復期に至るまで呼吸器疾患患者はもとより、周術期の呼吸管理や在宅酸素導入時の酸素流量の決定や生活指導、ICU入室患中の人工呼吸器装着患者の管理やウィーニングなど呼吸療法全般を担っています。総合病院ということから、私たちが関わる疾患は多岐にわたり、医師と協力し早期から一貫したフォロー体制をとっています。
【メッセージ】
今後は外来患者への呼吸器ケアも実施していこうと考えています。また、院内だけでなく、院外でも呼吸器ケアの必要性を勉強会等様々な形で広めていく活動をしています。呼吸器ケアに関して困ったことがあれば、ぜひお問い合わせを。
心臓リハビリチーム
生活習慣の改善・心臓病予防のための包括的心臓リハビリテーションの提供

【業務内容】
心リハチームでは心臓リハビリテーション指導士を取得したスタッフ4名の他、理学療法士や臨床検査技師、看護師、保健師が中心となり、急性期から維持期に至るまで包括的な心臓リハビリテーションを提供しています。リハビリ運動をイメージしがちですが、心リハでは運動だけでなく、食事や薬、生活全般のサポートを行うことを目的とし、個々に応じたプログラム作成・個人面談を行い、生活習慣の改善を目指しています。
また、当院の心リハを終了した後も運動を続けられるような環境整備をあわせて行っています。
【メッセージ】
心臓病の大部分は生活習慣が原因です。
生活習慣の改善が最大の予防となります。当心リハでは、DMチームと協力し一次予防も実践しています。
また、学会発表も定期的に行っており、最新の治療や心リハプログラムを取り入れながら行っています。







